福永のぶゆき埼玉県議会議員

2007年6月23日 埼玉新聞

60万票へ見返り期待 逆風に地方議員も総出
県議で県本部幹事長代行福永信之は渋面で吐露した。
「本題」とは、高野博師(60)への支援体制のこと。「自民衆院議員に会っても古川(俊治)の話ばかり。うちには受動的だ」と気をもむ。

党にとって埼玉は東京、神奈川、愛知、大阪と並ぶ最重点区。自民党とは愛知、千葉と併せて「与党協力区」に位置付け、連携強化で合意した。「3つの議席を与党で2つ」。埼玉ではその1つに、3選を目指す高野を座らせることが大命題だ。党の基礎票は「40万前後」。福永は「衆院選では自民に30万ぐらい出している。五万票はもらわなくては」と見返りを期待する。

過剰なまでの自民への期待は、与党ゆえの不安とも背中合わせだ。主因は年金記録の不備問題。選対本部長に就く参院議員西田実仁は「連立の一角を担う以上、責任がないとは言えない」と率直。過去とは比較にならない逆風を感じる、と加える。「落とすなら最激戦区の愛知か埼玉」。党本部内からは、そんな悲観すら漏れ聞こえてくる。

県議と市町議約220人が五月から週2〜3回、朝か夜に駅頭立ちを始めた。「高野博師です」。名前を連呼しながら通勤客にチラシを配る。地方議員を挙げての組織的な支援は初の試みだ。
当の高野は街頭で、年金問題に敏感な壮年層を意識。国会のない週末には駅前でマイクを握り、1人1人と握手を交わしては名刺を配る。「奇策も妙策もない」と西田は説く。

陣営では目標得票数を、歴代党候補者も未踏の60万票と設定した。6年前の高野の選挙では、元参院議員浜田卓二郎の支援が票の上積みに貢献した。それでも56万2000票止まり。西田が初当選した2004年選挙は約54万票だった。「西田の数字が、うちの最大票」と福永。県議団長山本晴造も「だからこその自民だ」と強調する。
西田や山本は自民県連と交渉を重ねている。だが、具体的な支援策への言及は今のところない。「選挙日程も延びた。体制づくりはこれからだ」。山本は言うが、「高野に万一のことがあれば、今後の(自民の)小選挙区の応援だって分からない」(県本部関係者)とのけん制も広がりつつある。

=文中敬称略=
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