福永のぶゆき埼玉県議会議員

2007年7月5日 毎日新聞

なりふり構わぬ防戦
公明党の太田昭宏代表の言葉に、会場は静まり返った。6月25日夜、さいたま市内のホテルで開かれた現職、高野博師氏(60)の事務所開きの席上だ。「正直に申し上げて、このままいくと落選します」。選対事務局長の福永信之県議は「組織の引き締めなどではなく率直な現状認識」と、重く受け止める。

過去2回の選挙では強固な組織にのって安定した戦いぶりを見せた高野氏だが、今回は「かつてなく厳しい選挙」と話す。年金記録漏れ問題などで与党の一角として批判にさらされる中、追い風に乗る民主党が2候補を擁立したことが最大の脅威となった。「現段階は50万〜55万票」というのが高野陣営の読み。過去の実績から自民党が60万票以上取り、04年参院選で獲得した計120万票以上を目指す民主党が票を均等に分け合えば、高野氏は当選圏から吹き飛ばされてしまう。

中央で連立政権を組む自民党と公明党は、愛知県とともに埼玉県を「自民党が公明党に協力する」選挙区に指定した。高野氏陣営は5万票の支援を期待しているが、逆風をまともに受ける自民党新人の古川俊治氏(44)陣営では「こちらも余裕がなく、とんでもない話」という幹部もいる。

生き残りをかけ、高野氏陣営は新たな支持層の開拓に懸命だ。6月16日には県本部として初の「農業政策集」を発表。本来は自民支持層の北部、西部の農家やJAに浸透を図る。一方、南部では「環境保護政策」をアピールするビラを大量に配り、無党派層に訴えている。また、一部の鉄道系労組にも支援を要請している。

太田代表は6月30日にも、JR浦和駅前で「どうしても埼玉で勝たなくてはならない」と声をからした。全党挙げたなりふり構わぬ防衛戦は続く。
(以下は他党のため省略しました)
埼玉[3−7]
・古川俊治(44) 慶大教授   自新
・山根隆治(59)[元]県議   民現(1)
・行田邦子(41)[元]電通社員 民新
・高野博師(60) 党中央幹事  公現(2)
・綾部澄子(48) 党県役員   共新
・松沢悦子(58) 党県副代表  社新
・沢田哲夫(43)[元]市議   国新
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