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2007年8月1日 毎日新聞 |
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| 30日午後、県議会控室。落選した高野博師氏(60)の選対事務局長を務めた福永信之県議は、関係者の思いを代弁した。「やるだけやった充足感と、それでも勝てなかった失望感が交錯している」。公明は、埼玉選挙区で前回選(04年)の得票を8万票上回る過去最高の62万票超を獲得しながら、議席を失った。 選挙の大勢が判明した30日未明。自民県連の大野松茂会長と深井明幹事長は、初当選に沸く新人、古川俊治氏(44)の選挙事務所を後にし、約100メートル離れた高野氏の事務所へ向かった。落選した友党候補へのねぎらいのポーズ。だが、静まる事務所に候補本人や選対幹部の姿はすでになかった。30分前、高野氏は同じ場所で記者に囲まれ、「(自民との選挙協力の効果は)分析してみないと」と淡々と答えるのみだった。 民主の2人擁立に危機感を抱く自公幹事長は公示前の6月14日、埼玉を地力のある自民が公明を支援する「与党協力区」とする協定を結んだ。 公明は、高野氏の実力を過去の得票から「55万票」とし、投票率は前回(52・60%)から2ポイント増の「54・6%程度」「当確ラインは60万票」と読んだ。自民に対して「5万票の支援」を求めた。県西部選出の衆院議員は公示後、中川秀直幹事長から3回電話を受け、支援を念押しされた。 今回の選挙で公明に渡った支持者名簿は総計6万9800人分に上った。投票日の出口調査では、自民支持層の16%が高野氏に投票したと回答。自民の大野県連会長は「しかるべき対応はした」と語るが、公明側には不信感も残った。高野氏の選対幹部の一人は、名簿を基に自民支持者を訪れるたび「聞いていない」と門前払いされた。 与党の歴史的な惨敗で、早くも衆院解散総選挙に関心が移る。これまで各小選挙区で自民候補を支援し、約2万〜3万票ずつを積み上げてきた公明。山本晴造・県本部副代表は、次回の衆院選では参院選での貢献度合いに応じ各議員への対応を「推薦、支持、何もなしの3段階に分けたい」と話す。「それが平等というものだろう」。県本部では、選挙結果の詳細な分析が始まった。 公明が獲得した県内比例票は42万票。高野氏は強固な創価学会票に加え約20万票を集めた計算だ。自公協力が一定の成果を上げ、農業政策などで新たな票の掘り起こしにも手応えを得た。だが、投票率上昇(56・35%)が大きな壁となった。「想定(54・6%)」外の上昇1・75%分の有権者はおよそ10万人。その大半が無党派層で民主候補に流れたとみられ、当確ラインは65万票を大きく超えていた。2大政党制の流れに拍車がかかり、無党派の風が選挙結果を大きく左右する中、公明は今後、組織政党の限界を抱えながら生き残りを模索せざるをえない。【高本耕太】 |