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2007年11月27日 埼玉新聞 |
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| 国営武蔵丘陵森林公園内(比企郡滑川町)でカワウが繁殖、周辺に食害などをもたらしている問題で、国土交通省の同公園管理所と県農林総合研究センター水産研究所は、カワウの営巣区域の縮小と個体数の抑制に向けた調査を
29日から始める。 調査区域内の巣19個を取り除き、再営巣までの期間を確認。営巣する樹木付近にロープなどの妨害物を設置して追い出しも試みる。
カワウは県レッドリストで「絶滅危惧2類」とされてきたが、今年3月の発行分から除外されたため、本格的な対策に乗り出すことになった。 同管理所や県によると、カワウが県内で増加を始めたのは1980年代から。荒川や入間川などでは、大挙して飛来した個体が、放流したアユの稚魚をごっそりと食べてしまうなど食害が指摘されてきた。 85年度には3308トンだった県内のアユなど川魚の漁獲量は、20年後の2005年度に589トンにまで減少した。県は「カワウが河川生態系に影響を及ぼしていると考えられる」と説明する。 同公園内の「山田大沼」は関東内陸部で最大の営巣地とされる。主にコナラの樹上に直径80センチ―1メートルほどの巣を作り、年に2回産卵、ひなをかえす。現在は千羽以上が繁殖しており、ふんで樹木が枯死したり、沼の水質が悪化したりするなどの問題も出ている。 調査区域は、山田大沼の中央部に架かる橋近くの一帯。まず巣立ちを終えて空の状態になった巣を同管理所、センター職員が棒で樹木から落とす。 その後、再営巣率や繁殖状況について 〔1〕営巣の放棄の状況 〔2〕再営巣までの期間 〔3〕追い払いの効果―を調査。 営巣地全体の生息数の変化や新たな場所への拡散なども追跡する。 カワウは70年代には、全国で3千羽ほどに減少したが、河川水質の改善などに伴い、再び数を増やした。これまで漁業関係者は川魚への食害対策を求め、知事らに要望や陳情を行ってきた。 一方で鳥類愛好団体は「生息状況や繁殖の実態を明らかにし、科学的な検討を十分に行った上での対策」を求め、「最悪の場合には地域での絶滅を招きかねない」と指摘している。 |